結納品の内容と品目数〜結納品を選ぶ〜
結納品の内容
結納品には下記の表のように、様々種類がそれぞれに意味があります。
地域によって呼び名も異なり、その地域独特の結納品もあります。
例えば、九州では鯛の現物を持参するのに対して、関東、関西では現金を包みます。
これら結納品を組み合わせることで、様々な結納セットが出来上がります。
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呼び方 |
意味合い |
贈る物 |
説明 |
その他の呼び方 |
関東式 |
関西式 |
九州式 |
1 |
長熨斗
(ながのし) |
おもてなし |
あわび |
本来はアワビの肉を干して叩いて伸したもの。古えの時代、海産物のなかでももっとも貴重であった食物を贈ることで、最高のおもてなしをしたいという気持ちを表したもの。 |
熨斗(のし) |
◯ |
◯ |
◯ |
2 |
末広
(すえひろ) |
家の繁栄 |
扇子 |
「末広がり」といわれ、おめでたいときに必ず使われる扇を贈るもの。白無地で無垢な心を表し、その心をお互いが開き、家が発展していくようにとの願いがこめられている。 |
寿恵廣(すえひろ) |
◯ |
◯ |
◯ |
3 |
結納料
(ゆいのうりょう) |
結納金 |
現金 |
「結納金」の意味。結婚衣裳として花嫁に帯料を贈り、花婿には袴料を贈る。 |
小袖料(こそでりょう)
御帯料(おんおびりょう)
金包(きんぽう) |
◯ |
◯ |
◯ |
4 |
子生婦
(こんぶ) |
子孫繁栄 |
こんぶ |
「よろこぶ」に通じるとともに、昆布が繁殖力の旺盛な植物であることから、子孫繁栄を祈って贈るもの。 |
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◯ |
◯ |
◯ |
5 |
寿留女
(するめ) |
夫婦円満 |
するめ |
長期保存できるところから永久不変の意味があり、結婚生活が永遠に幸福であるようにとの願いがこめられている。かめばかむほど味が出る仲の良い夫婦でありたいとの願いも。 |
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◯ |
◯ |
◯ |
6 |
友白髪
(ともしらが) |
長寿 |
麻糸 |
さらして白くした麻糸を束ねたもの。麻のように強い絆で結ばれ、ともに白髪が生えるまで仲良く長寿をまっとうできるようにとの願いがこめられている。 |
友志良賀(ともしらが) |
◯ |
◯ |
◯ |
7 |
家内喜多留
(やなぎだる) |
家庭円満 |
酒 |
「柳樽」の意味で酒肴料を表すもの。しなやかな柳の葉のように円満な家内を願って贈られる。 |
柳樽(やなぎだる)
角樽(つのだる)
酒料(さけりょう)
清酒料(せいしゅりょう) |
現金 |
現金 |
現物 |
8 |
祝鯛
(いわいだい) |
おめでたい |
鯛 |
目出鯛(めでたい)という意味で、九州では生鯛の雄雌一対で贈られます。 |
松魚料(まつおりょう)
御鯛料(おんたいりょう)
家慶鯛(家慶鯛) |
現金 |
現金 |
現物 |
9 |
目録
(もくろく) |
納品書 |
目録 |
結納品の品目を記したもの。 |
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◯ |
◯ |
◯ |
10 |
優美和
(ゆびわ) |
婚約指輪 |
指輪 |
指輪のことです。月桂冠の葉の付いた枝で作った冠に飾り、名誉、栄光のしるしを表しています。 |
指輪(ゆびわ) |
◯ |
◯ |
◯ |
11 |
御高砂
(たかさご) |
長寿 |
人形 |
尉(じょう)と姥(うば)の人形です。共に白髪がはえるまでと願いを込めています。 |
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◯ |
◯ |
◯ |
12 |
勝男節
(かつおぶし) |
男らしさ |
かつおぶし |
古来、武士の家の保存食として用意されていたもの。出陣のとき、これを勝男節(武士)として携帯し武運長久を祈ったのがはじまり。以来、男子の慶事に使われるようになった。 |
勝男武士(かつおぶし)
松魚料(まつおりょう) |
◯ |
ー |
ー |
13 |
御知家
(おちや) |
家の繁栄 |
お茶の葉 |
お茶の木は若い時から一度だけ移植しなければ良質のお茶ができません。移植を結婚に見立て、また、お茶の木は一年中緑に茂っており家の繁栄を表しています。 |
多喜茶(たきちゃ) |
ー |
ー |
◯ |
結納の写真
セット商品の個別写真(画像をクリックすると拡大します)
熨斗(のし)
御知家(おちゃ)
末広(すえひろ)
結納料
子生婦(こんぶ)
寿留女(するめ)
家内喜多留(やなぎだる)
友白髪(ともしらが)
優美和(ゆびわ)
毛せん)
化粧箱
白手袋
お酒
目録
結納セットの品目数
結納品は3,5,7,9という風に奇数で揃えます。2で割れる数は「別れ」を意味するため、避けられます。
上記の表から、奇数になるように結納品を組み合わせて、結納セットは作られます。
組み合わせに絶対的な決まりは無いため、各結納店によって様々なセットが存在します。
また、同じお店であっても職人によって、その構成は変わります。
3品目の場合は、熨斗、末広、御帯料を贈るのが一般的です。
この3品はどのセットにも必ず入る、基本的な結納品となります。
3品目に、家内喜多留(やなぎだる)、友白髪(ともしらが)、高砂(たかさご)、目録(もくろく)などを加え、
5品目となります。品目数が増えると、各地域の違いが明確になってきます。
9品目は当店で最も品目数の多いセットです。
横幅と奥行きのバランスがよく、鮮やかな水引細工が整然と並ぶこのセットは、
結納式を鮮やかに、そして荘厳な雰囲気にします。
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